国の政策に結びつくやりがいのある研究
木村 泰(道路交通研究部 道路研究室)
※現:社会資本マネジメント研究センター 社会資本マネジメント研究室
【仕事の内容】
私は、道路の交通安全分野のうち「自転車交通」に関する研究をメインに携わっています。
自転車は子供からお年寄りまで幅広く利用できる身近な移動手段ですが、近年では、無秩序な自転車利用
(例えば、歩道上を高速で走行することや、細街路の交差点で一時停止せず飛び出すなど…)が問題視されており、
実際に歩行者を自転車が撥ねてしまい、相手を死なせてしまうといった事故も発生している状況です。
このような背景には、「自転車は歩道を通行する」という認識が我が国では広く広まっており、
「自転車のための通行空間」が整備されてこなかったことが原因だと言われています。
こうした状況を踏まえ、「自転車は車両であること」を再認識し、自転車の「都市交通としての役割」を見直し、
自動車・自転車・歩行者がそれぞれ安全・快適に通行できるための自転車通行空間を整備していこうという機運が高まっています。
日本のように、すでに車道と歩道がきっちり整備された中で、いかにして自転車通行空間を整備すればいいのかなど、
悩む部分も多いですが、国総研の研究では、自転車が安全に通行するための自転車通行空間の設計手法等について、
実験や現地での調査を実施したりして議論を重ねるなど、日々検討しています。
<志望動機>
ルーチンワークではない、やりがいのある仕事に取り組みたかった。
<趣味>
和太鼓、野球、サイクリング、ゴルフ(これは最近始めました…)
→国総研ではサークル活動が活発で、研究部以外の方との関わりや仕事以外の場面で交流する機会が持てるので、
何でもいいので所属してみることをお勧めします。
career
2010年 入省
国総研道路研究部道路空間高度化研究室 研究員
2014年 国総研道路交通研究部道路研究室 研究官
2017年 国総研道路交通研究部道路交通安全研究室 研究官
2018年 国総研企画部サイバーセキュリティ対策・情報利活用推進官付研究官