令和６年度に国総研が取り組む主な研究テーマ ～“社会の「これから」をつくる研究所”『国総研』～

令和6年5月22日

国総研（国土技術政策総合研究所）では、国土交通政策の企画・立案・普及を支える研究開発として、「国土を強靱化し、国民のいのちと暮らしをまもる」、「社会の生産性と成長力を高める」、「快適で安心な暮らしを支える」の ３つの柱を立て、令和６年度に取り組む主な研究テーマを定めています。
主な研究テーマをとりまとめ、その内容を紹介するパンフレットを公表しました。

＜概要＞

【令和６年度に国総研が取り組む主な研究テーマ（抜粋）】

１　国土を強靱化し、国民のいのちと暮らしをまもる
　＜事例①＞安定的な上下水道サービスの提供に向けた取組み
　　水道管の劣化程度を概ね予測できる劣化予測式の構築と、上下水道一体となった改築・点検調査計画の策定方策の提案を行い、上下水道管路の効率的な改築・点検調査の実現に貢献します。
　＜事例②＞気候変動に対する港湾の効率的な施設整備に向けた取組み
　　気候変動に対する港湾構造物を効率的に対策するため、構造物の安全性余裕をリスク概念に基づいて差別化する手法を検討し、港湾の技術基準類への反映を目指します。

２　社会の生産性と成長力を高める
　＜事例③＞高速道路における自動運転トラックの導入に向けた取組み
　　見えない本線の交通状況を合流車に提供するシステムなどを開発することで、高速道路における自動運転トラックの早期導入に貢献します。
　＜事例④＞見える緑によるまちづくりGX の推進に向けた取組み
　　緑被率に代わり、見える緑の指標として関心が高まる緑視率をAI 等で効率的に調査できる環境を整え、緑による良好な景観形成、Well-being の向上に貢献します。

３　快適で安心な暮らしを支える
　＜事例⑤＞構造性能評価技術による円滑な空家対策の促進
　　空家の構造性能（被災リスク）の評価基準の開発や合理的な補強・改修法の適用に関する検討を行い、市区町村が行う管理不全空家等の効率的な判断や空家の有効活用の促進に貢献します。

　今年度のパンフレットはこちらからご覧いただけます
　https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/youran.htm