国総研資料 第 1281 号 |
【資 料 名】 | 気候変動適応策を踏まえた防波堤の設計手法に関する検討 |
【概 要】 | 港湾における気候変動適応策の実装方針(素案)が国土交通省港湾局から公表され,気候変動に
対する各種適応策に関する考え方が示された.これにより,今後の施設設計や性能照査において設定する
作用は,気候変動に伴う作用の時間変化を適切に考慮する必要がある.しかし,その具体的な設定手法は
これまで提案されていない. また,将来の作用の変化に対して港湾の施設に対する要求性能を確保する方策として,事前適応策 および順応的適応策という2つの適応策が提案されているものの,設計実務における両適応策の具体的な 適用事例はこれまで報告されていない. 本資料は,当該適応策を適用する設計実務の一助とするため,気候変動による時間変化を考慮した 作用(天文潮位,潮位偏差,沖波波高)の設定手法を提案するとともに,既設のモデル防波堤(消波 ブロック被覆堤)に対する全体安定性を対象として,事前適応策および順応的適応策を適用した場合の 設計手法を検討したものである. |
【担当研究室】 | 港湾施設研究室 |
【執 筆 者】 | 小林怜夏、竹信正寛、本多和彦、蒔苗嘉人、村田誠 |
研究資料全文
2,016KB | |
目 次 |
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1. はじめに |
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2. 気候変動適応策の基本的考え方および作用の時間変化のシナリオ設定 |
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2.1 気候変動による作用の時間変化を踏まえた要求性能の確保の考え方 | ||
2.2 気候変動適応策の基本的な考え方 | ||
2.3 気候変動適応策の検討に利用する作用変化のシナリオ設定 | ||
3. 将来気候における作用の設定 |
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3.1 日本の気候変動に関する知見 | ||
3.2 天文潮位の考え方 | ||
3.3 潮位偏差の考え方 | ||
3.4 沖波波高の考え方 | ||
3.5 作用の設定例 | ||
4. 気候変動適応策を考慮した断面諸元の設定例 |
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4.1 検討対象とする断面の諸元 | ||
4.2 上位シナリオに対するモデル断面の安定性照査 | ||
4.3 上位シナリオ断面の検討 | ||
4.4 順応的適応策における中位シナリオ断面の検討 | ||
4.5 事前適応策と順応的適応策の比較 | ||
4.6 モデル断面に対する断面変化の要因 | ||
5. まとめ |
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謝辞 |
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参考文献 |
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